スマホ撮影、解禁?!②

公開日:2017/01/15(日) 更新日:2017/05/08(月) 旅日記

1792年に開場されて以来、数々の名作オペラが披露された劇場であり、また、二度の火災に巻き込まれたことでも有名なベネチアのフェニーチェ(不死鳥)劇場。毎年恒例のニューイヤーコンサートをこのお席で拝見しました。

  


ボックス席最前列。舞台を俯瞰で見る、初体験です。ヴェルディ歌劇「椿姫」の「乾杯の歌」を聞きに、ベネチアに来ました。なんとアンコールで2回も聞くことができて、本当に感激でした。

 

 

歴史ある、品格あるこの劇場でも、アンコールでは、紳士・淑女の皆様方によるスマホの嵐でした。ボックス席からのスマホ撮影は、なかなかに、個人旅行の良い思い出となる1枚となりました。

 

  

お家に帰って、もう一度見たい。

 

その気持ちは、演奏中のトラブルを防止するという観点から、日本ではほとんど禁止されています。

 

浜崎あゆみから始まって、ポール・マッカートニーが日本公演で撮影を解禁させたこと、SEKAI NO OWARIが2013年に写真撮影をOKにしたことが話題になりましたが、まだまだ日本のライブやコンサートではスマホ撮影禁止がほとんどです。

 

海外の「撮影解禁」の背景には、ソーシャルメディアで広まることで、アーティストや公演の知名度の向上につながり、CDの売り上げが伸び悩むなか、コンサートに足を運ぶファンの満足度を高めることにより、収益の増加につなげようという狙いがあると言われています。実際、撮影解禁により動員が増え、しかも高額な席から売れていく、のだとか。

 

私もしっかりそこに当てはまっている一人です。