
ChatGPTで施工写真をアップデート!人物を自然に入れるAI活用術(オリジナルプロンプト大公開)
目次
1. はじめに|なぜ「人を入れる」のか?
突然ですが、この2枚の写真、どちらに"魅力"を感じますか?
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多くの方は、おそらく2枚目の「人がいる写真」に魅力を感じられたのではないでしょうか。
その魅力の正体は、空間のサイズ感や暮らしのイメージが見る人に伝わる点にあります。もちろん、無人の美しい写真も魅力的ですが「この空間で暮らす自分」を想像させるには、生活感のある写真が効果的です。
その「生活感」は、人がいることではじめて出てくるもの。
しかし、実際のお客様を撮影するには手間やプライバシーの問題もあり、ハードルが高い…。そこで活用できるのがChatGPTです。
2. 画像加工の新常識|AIを使うメリット
近年、画像生成AI(ImageFXやDALL·Eなど)の精度が飛躍的に向上し、自然な人物合成が簡単にできるようになりました。さらに、ChatGPTを使えば、適切な指示(プロンプト)を簡単に作成できます。
AI活用のメリットは以下の通りです:
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実写風の人物を自然に合成できる
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撮影やモデル手配が不要でコスト削減
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プライバシーの問題が起きにくい
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家族構成・ライフスタイル別に表現が可能
3. ChatGPTは画像を加工するAIに
ChatGPTは、画像生成AIに指示する「プロンプト(命令文)」を作るのに最適です。つまり、画像生成AIの補助ツールとしての立ち位置にあるのがChatGPT。
しかし、画像を作るのが得意なAI、画像で検索するのが得意なAI、といったようにそれぞれの分野に強みを持つAIツールがあるように、ChatGPTも特定の分野で強みを持っています。
それは、画像の加工です。
画像の加工が得意なChatGPT
実は、冒頭見ていただいた「人がいる画像」も、ChatGPTで加工したもの。人がいないリビングの画像をChatGPTに入れた後、人を入れるよう命令して作っています。
ゼロから画像を生成する作業はImageFXやその他のAIツールに軍配が上がりますが、すでにある画像を加工することにおいては、ChatGPTが強みを発揮します。
4. 実践手順|ChatGPTで施工事例に人を入れる
ここからは実際の手順を解説します。
Step1|施工事例画像を用意
まず、もともとの施工事例写真(室内写真など)を用意します。ソファやキッチンなど、人がいることで生活感がグッと増すような画像がおすすめです。
Step2|人物のイメージを決める
以下のような要素を決めておきます:
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年齢・性別(例:30代の母と5歳の娘)
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行動(例:ソファで本を読んでいる)
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服装や雰囲気(例:カジュアルな部屋着)
※口述しますが、特に思いつかなくてもOKです。
Step3|ChatGPTに施工事例をアップロード
Step1で用意した写真をChatGPTにアップロードしましょう。
「+」ボタンを押して「写真とファイルを追加」ボタンから行うか、直接ドラッグ&ドロップでもアップロード可能です。
Step4|ChatGPTにプロンプトを入力
ChatGPTに以下のように入力します:
「この画像に、幸せそうな日本人家族の要素を自然に入れてください。ソファに座らせてほしいです。元の画像のサイズは変えないでください。」
Step2で、具体的な年齢・性別・行動が思いつかなかったとしても、プロンプトに「自然に」と入れれば、ChatGPTが画像の内容を認識し、画像に最適な人を入れてくれます。
このStep1~4で実際に筆者が加工した画像が、冒頭でお見せした画像。
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いかがでしょう?かなり自然に人が入れられていますよね。
5. ChatGPTで画像加工|「人を入れる」以外にもできること
「人を入れる」という加工以外にも、プロンプト次第で様々な加工をすることができますので、ご紹介します。
画像の中の人を加工する
元の画像
プロンプト
「この画像の中の人を、自然にこちらに振り返らせてください。」
加工後の画像
不要な部分を削除する
元の画像
プロンプト
「この画像の手前の植物だけ消してください。」
加工後の画像
画像を生成することに特化したAIツールでは、このような加工作業は難しいです。ChatGPTはその点加工においては精度が高いのでおすすめです。
6. 活用例|集客・ブランディングにどう効くか
施工事例+人物画像は、さまざまな場面で活躍します。
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SNS投稿の反応がUP:「人が写っている写真」のほうがエンゲージメント率が高い傾向にあります。
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WEBページの回遊性がUP:「暮らしのイメージ」ができることで、他ページにも興味を持ってもらいやすくなります。
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資料請求・来場促進:「自分の家でもこうなれるかも」と思わせることが、最初の行動につながります。
7. まとめ|これからの住宅マーケティング
AIの活用で、施工事例の表現力は大きく広がっています。
ChatGPTと画像生成AIを組み合わせれば、暮らしのリアリティを演出することが、誰でも・手軽にできる時代です。
撮影やモデルの手配が不要な分、コストも時間も削減可能。
SNSでも映える、WEBでも伝わる、強い施工事例ビジュアルが生まれます。
今後は「空間」だけでなく「人のいる暮らし」を見せることが、住宅マーケティングの鍵になります。
まずは1枚、人物入りの施工写真をAIで試してみてはいかがでしょうか?