工務店の問い合わせフォーム項目、何が良い?顧客の本音をつかむ活用法3選【特典付き】

工務店の担当者なら、GA4(Googleアナリティクス)でアクセス数やコンバージョン率をチェックしたことがあるでしょう。
そんな時、こんな疑問を感じたことはありませんか?
「なぜお客様はこの行動をしたんだろう?」
「本当は何を求めているんだろう?」
データの数字だけでは、行動の“理由”までは見えてきません。
フォームに使える「ゼロパーティデータ」を知ろう!
「ゼロパーティデータ」とは、お客様が自分の意思で企業に教えてくれる情報のこと。
例えば、お問い合わせフォームに書かれたコメントや、現場でのアンケートの回答などです。つまり、分析ツールではわからない「生の声」そのもの。
- 自社を知ったきっかけは?(検索/広告/SNS/チラシ…)
- 検索したワードは何ですか?(「平屋 一人暮らし 女性」「木造 築50年 リフォーム」)
- 建築検討時期はいつですか?(半年以内/1年以内/2年以内…)
- 土地の状況は?(あり/なし)
- 予算感は?(2,000万円台/3,000〜4,000万円台…)
この記事では、問い合わせフォームの項目を変更し、WEB集客を一歩進化させた工務店の、3つの実践的な方法を紹介します。
|
参考
|
実践1. YouTubeの「見えない貢献」を見える化。戦略推進の後押しに。
「YouTubeって本当に効果あるの?」そう感じたことはありませんか?
YouTubeは効果を数字で把握しづらいSNS。なぜなら、動画を見た後にはそのままクリックせず、その後「会社名」や「商品名」で改めて検索する人が多いからです。
そのため、「どこで当社を知りましたか?」という質問では、YouTubeが答えに入らず、効果が無いのか?と感じてしまうこともしばしば。
でも、フォームにもう1つ質問を加えるだけで解決できます。それは、「特に役立った情報源を教えてください」という質問です。
これを入れると、YouTubeが「役立った情報源」として多く挙げられるようになり、つまり、お客様の記憶の中に残っている“影響力”を発見できるようになります。
関東エリア工務店・社長のお声YouTubeの価値って、なかなかデータで数値化、可視化しづらいですよね。でもお会いしたお客様からは「動画見ました!」と聞くので、実際には見られている。 本当のところを知りたいんですが、「自社を知ったきっかけは何ですか?」の質問ではGoogle検索やインスタグラムがどうしても出てきやすい。 それが、フォームに「役立った情報は何ですか?」と質問を追加しただけで「YouTubeの動画」が入るようになりました。 動画って作るのに時間がかかるから、取り組むべきか悩むことがよくあるんです。でも、集客やファン化に大きく貢献していることが数字でわかったので、自信をもって動画作成を推進できるようになりました! |
実践2. 生の声から生まれた「広告配信タイミング」の改善
工務店のWEB広告やSNSの投稿時間といえば、「朝」や「夜」が定番。
でもゼロパーティーデータの収集により「意外な時間」にチャンスがあることがわかった工務店がありました。
関東エリアのA工務店は、LINE公式アカウントのアンケート機能を使って「SNSやWEBを見る時間帯はいつですか?」を収集されました。
結果は
- 夜・夕方:40%
- 朝:33%
- 昼間:26%
想定通り、朝や夕方が多かったのですが、昼間の26%に着目。最も少ないとはいえ、26%とは「4人に1人」。
「4人に1人は、昼間にも情報収集している」ということが発覚したのです。その理由は、「子どもの昼寝中」や「お昼休み」など、日中のスキマ時間をうまく使って情報収集している人が多いから。
これを踏まえると、「昼間に広告を配信しても効果は低い」というのは思い込み。
お昼の時間帯にも広告や投稿を出してみる価値があると考え、投稿・配信時間の見直しを行われました。
実践3. 「少数でも確度が高い」本当の優良見込み客を見つける
関西エリアのW工務店では、フォームに
- ご年齢:20代、30代、40代・・・70代
- ご希望ご状況:土地有り新築、土地なし新築、建て替え、リノベーション、増築、その他
- 建築時期:半年内、1年以内、2年以内、3年以上先
の3つのチェック項目を追加されました。
この結果を掛け合わせて分析すると、今まで考えていなかった意外なことが発覚。
つまり40代以上で土地を持っている人は少数だが、「すぐに動く優良顧客」ということがわかりました。 |
このデータをもとに、「土地をお持ちで1年以内に新築を検討中の方へ」というコピーで、40~60代に絞った広告を配信し、高確度なアプローチを可能にしました。
回答率が変わる!「聞き方」のコツ3つ
ゼロパーティデータを集める際は、質問の内容だけでなく、聞き方も大切です。ちょっとした工夫で、データの質がぐっと上がります。
ヒント1:使っていないSNSも選択肢に入れる
「当社を知ったきっかけ」の選択肢に、公式アカウントがない「Pinterest」なども入れてみましょう。思いがけず「そこから見ました」という声が出てくることもあります。
ヒント2:入力例を添える
「弊社を見つけた際に使用した検索キーワードは何ですか?」などの自由記述欄には「例:京都 注文住宅」といった例文を添えるだけで、回答率が上がります。
ヒント3:対面では「話して聞く」
イベントなどで紙のアンケートを渡す際には、会話の中で自然に質問した方が本音を引き出しやすいです。アンケートは「補助ツール」と考えて、対話を重視しましょう。
まとめ:GA4の数字+お客様のリアルな声が、WEB集客を強くする
アナリティクスのデータが「量的な理解」を支えるなら、ゼロパーティデータは「質的な洞察」をもたらします。この2つをかけ合わせることで、データは単なる数値から「意味のある知見」へと変わるのです。
数字だけではわからない“人の気持ち”を知るためのカギ。問い合わせフォーム項目で追加してみてください。
また、この戦略を実現するためには「問い合わせフォーム項目を自由に作成できる」こともポイントです。
ホームページには自由度の高いフォームを設置しておきましょう。
この記事を書いた人
株式会社ゴデスクリエイト/上田かおり |
※ご入力いただいたメールアドレス宛に、実例集を送付いたします。

