AI検索時代!工務店が“選ばれる会社”になるための重要3要素【実例資料付き】

ChatGPT、Google AIモードなどの登場により、検索の仕組みも、ユーザーの行動も、大きく変わりました。
普通の検索ではない、いわゆる「AI検索」の台頭で、これまでのSEO戦略が通用しなくなるという懸念が広がっています。
- 今のままではダメなのはわかっているけど、何から手を付けたらいいのか...
- 調べてもこれといった対策方法が見つからない...
この記事では、AI検索時代に「埋もれない」どころか、むしろユーザーから「選ばれる」存在になるための対策について、ご紹介していきます。
目次
工務店検索に、影響はあるの?
AIに認知される会社にならなければならない
AI検索対策、やってしまいがちなNG行為
「誰でも作れるコンテンツ」を作ってはいけない
対策①実例・体験談
対策②地域性
対策③自社の特徴
AIを使いつつ、AI検索対策をする
まとめ
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AI検索とは?
まず、最近よく耳にする「AI検索」とはどういうものなのか、見ていきましょう。
AI検索は、決して特殊なツールを使って行うものではありません。それどころか、実は私たちの日常生活にすでに深く溶け込んでいます。
例えば、もし皆さんが京都にお住まいで、平屋を建てることを検討し始めたとします。そこで最初にするアクションの一つは、やはり「工務店探し」でしょう。
Googleで「京都で平屋を建てるおすすめの工務店は?」と検索してみます。

赤枠内に注目です。
「AIによる概要」とあり、その下には「京都で平屋を建てるならこの会社が良さそうです」「この会社の特徴は〇〇です」と、情報を出してくれています。
同じことをChatGPTでもやってみます。

Google検索の「AIによる概要」と同様に、まとまった情報を出してくれました。
これらの情報は、AIが「ゼロから生成」しているのではなく、住宅会社のサイトや口コミ、その他WEB上の記事を横断的に読み込み「まとめている」という表現が正しいです。
これまで人間がひとつひとつのWEBページを見て「どの会社が良いかな」と頭を悩ませていたことを、AIが代わりに行ってくれているのです。
つまり、ユーザーはAIの回答を読めばそれでよく、そのうえで興味があればAI回答文章のリンクをそのままクリックするだけで済む。
これまでのように、検索結果の上から順番にページを開いて比較する行動は減ってきています。
今年9月9日に日本語でも「AIモード」が利用可能に
AIを使った情報収集(検索)は、日に日に進んでいます。
Googleは、9月9日に「AIモード」の日本語版の利用を開始しました。前述の「AIによる概要」とは別の機能です。
Googleで検索をすると、画像のように「AIモード」ボタンが出現します。
(一部のAndroid端末では、検索をする前の画面から「AIモード」ボタンが表示されることが確認されています。)

「AIモード」ボタンを押すと、AIモードが起動します。

操作感はChatGPTと似ています。AIモードと対話しながら、探し物をしていくイメージです。
「AIによる概要」では一問一答で完結していましたが、AIモードでは「では、この中で木造住宅に特化している会社は?」「耐震に力を入れている会社は?」と質問を重ねることで、各ユーザーは自分が望む情報に近づいていくことができます。
工務店検索に、影響はあるの?
以下は、北信越エリアの地域工務店ホームページにおいて、ChatGPTで検索してやってきたセッション数の推移です。

明らかな右肩上がり。今後も急増していくことが推測できます。
ポイントなのは、ただ単にアクセス数が増え続けているだけではないということ。
ChatGPTからのアクセスは「質」も高いことがわかっています。
同じ工務店で、ChatGPTからのセッションとその他のセッション(自然検索やSNSなど)を比較します。
工務店A社9月 ChatGPTからの特徴
| エンゲージメント率 | 平均エンゲージメント時間 | |
| ChatGPTからのセッション | 63.22% | 2分39秒 |
| その他のセッション | 53.76% | 50秒 |
| ChatGPTからの問い合わせも1件獲得 | ||
「エンゲージメント率」と「平均エンゲージメント率」の両方の指標において、ChatGPTからのセッションがその他のセッションより良い数字を記録しています。
それに伴うかのように、ChatGPTからのセッションで実際に問い合わせを1件獲得しています。
- エンゲージメント率…ユーザーの「本気度」を%で表す指標。数字が高いほど、ページをじっくり見たり、問い合わせや資料請求などの行動を起こしたユーザーが多いことを示す。
- 平均エンゲージメント時間…そのページを実際に見ていた平均時間。
つまり、ChatGPTからのセッションは
- ユーザーの本気度が高い
- 長時間ページを読んでくれている
- 問い合わせが来ている
と、まさに「濃いユーザー」が集まる可能性が高いホームページへの入り口。
決して無視のできない、むしろ積極的に獲りに行くべき貴重なユーザーを獲得できるのです。
AIに認知される会社にならなければならない
AI検索が広がる今、工務店はまずAIに認知されなければ、AI検索で表示される/表示されないの土俵にすら立てません。
まだAI検索を意識できていない、あるいは対策を打てていない会社は、まずそれを目指しましょう。
しかし、「AI検索対策=SEO対策」ではありません。このAI検索時代に対応するために、新たに仕入れなければいけないノウハウや考え方が必要になるのです。
その中でもまず初めに把握しておきたいのは「AIは何を基準に各社を評価しているのか」という評価軸。
このルールを把握し、そのルールの中で最大限できることをやっていきましょう。
AI検索対策、やってしまいがちなNG行為
AI検索対策のために、情報が詰まったコラムを書く。これはもちろん良いことです。
ただ、こんな風にコラムを書いてはいませんか?
①AIにコラム作成を指示

②コラム記事が生成された

③ホームページにコピペしてコラムが完成

実はこの作り方、絶対にやってはいけないことです!
「誰でも作れるコンテンツ」を作ってはいけない
皆様は住宅のプロ。プロとして情報をウェブ上に発信しなければいけません。
それは誰のためかと言ったら、信頼できる住宅のプロを探している見込み客のためです。
しかし、AIを使って「窓リフォームで省エネ効果を高める方法に関する記事を書いてください。」と命令すれば、それらしい記事が住宅のプロでなくとも書けてしまいます。
これは見込み客にとっても、見込み客と出会いたい住宅会社にとっても、良い状況とは言えませんよね。
そしてこの状況をGoogleやAIは把握しています。
「あ、このページ、誰でも書けるような内容だな」と判断されてしまえば、AI検索で表示されにくくなってしまうのです。

では、どのような対策をするべきなのでしょうか?
対策①実例・体験談

実際の施工事例の写真や、お客様とのやり取りの中から得た体験、お客様のリアルな感想などをコンテンツに入れましょう。
これらはまさに自社にしか用意できない要素です。
- 完成後の施工写真/施工途中の現場写真
- お客様のご要望に合わせて工夫した箇所
- リフォーム完了後に記入いただいたアンケートの内容
etc...
対策②地域性

- 北海道と沖縄では、適した素材や工法は違う。
- 瀬戸内の温暖な気候と北陸の寒冷な気候では、家づくりのポイントが異なる。
といったように、地域ごとに重視するべき点はさまざまです。
そしてそれを詳細に説明できるのは、その地域を施工エリアとしている各工務店。その地域に特化した情報をコンテンツに入れましょう。
対策③自社の特徴

地域でさまざまな違いがあるのと同様に、各社ごとに特徴や強みが異なるのも当然でしょう。
- 地域密着で30年以上やってきた
- 地元の自然素材を使った家づくりをしている
- 断熱・気密の専門資格を有している
- エクステリアコンテントで大賞を受賞した
など、自社だからこそ言えること、強みにつながることを存分にコンテンツに入れましょう。
AIを使いつつ、AI検索対策をする
AIを一切使わないことが正解というわけではありません。重要なのは、AIと人間の「役割分担」です。
AIと人間がそれぞれ得意な領域を担当することで、効率的かつ皆さんしか作れないコンテンツを生み出すことができます。
AIに任せる部分
- 構成案のたたき台作成
- 見出し候補や文章の下書き
- 基礎的な説明やFAQのまとめ
人間が担うべき部分
- 専門的な考え、長年の経験、具体的な事例
- 地域や会社独自の強み
- 見込み客の心を動かす感情的な言葉やストーリー
まとめ
今や何でもかんでもAIの時代。
AI検索対策には力を入れるべきですし、その対策にもAIを使うべきです。ただしポイントなのは、AIに丸投げしないこと。
任せるところと、人の手を入れるところをしっかりと理解する。
- 実例・体験談
- 地域性
- 自社の特徴
この「自社でしか出せない内容」をしっかりと意識しましょう。
この記事を書いた人
株式会社ゴデスクリエイト/上田一真 |
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