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などの普及に伴い、住まい探しを行う見込み客の検索・比較行動は大きな転換期を迎えています。
これまでのWeb集客は、イベントや見学会への参加を促す「イベント告知型(刈り取り型)」の情報発信や広告が主流でした。
しかし、AIが一人ひとりに合わせた提案をしてくれる時代においては、
「見込み客の頭の中にどれだけ自社の印象を残せているか」という『想起』の重要性がより高まっています。
今回は、AI時代の新たな集客・ブランディング戦略である「想起マーケティング」について解説します。
目次
1. 住宅探しのスタイルが「検索」から「AIへの相談」へ
これまでは、SNSやポータルサイトで検索し、候補となる会社を自力で探すのが一般的でした。
しかし現在では、「〇〇市で子育て世代におすすめの、設計力がある工務店は?」といった具体的な条件をAIに質問、AIが要約・提案したリストをもとに比較検討するスタイルへと変化してきています。
ここで見落とせないのが、見込み客の心理です。
AIが複数の会社を提示した際、「この会社のサイトを詳しく見てみよう」「相談してみよう」と一歩踏み出すきっかけとなるのが、「あ、この会社SNSで見たことある」「いつもためになる情報を発信しているところだ」といった事前の認知や親近感(確証バイアス)です。
つまり、AIが選択肢を提示してくれる時代だからこそ、
見込み客の頭の中に「知っている」「好きだ」という記憶を残しておく(想起を高める)ことが、選ばれるための新たな鍵となっています。
2. 「認知(名前を知っている)」ではなく「想起(思い浮かぶ)」へ
マーケティングにおいて、「認知」と「想起」には大きな違いがあります。
| 認知(助成想起) | 「〇〇工務店を知っていますか?」と聞かれて「知っています」と答える状態。 |
| 想起(純粋想起・第一想起) | 「この地域で自然素材の家を建てるならどこ?」と聞かれて「〇〇工務店かな」と自然に頭に浮かぶ状態。 |
これからのWebマーケティングでは、ただ名前を知ってもらうだけでなく、「自社の強みやこだわり、スタッフの人柄」までセットで印象に残す発信が求められます。
3. 売り込みではなく「ファンになってもらう」動画とSNSの活用
想起を高めるためには、SNS発信や広告の役割も進化させていく必要があります。
「見学会に来てください」という直接的なイベント告知だけでなく、会社の理念、住宅づくりのストーリー、働くスタッフの雰囲気を伝えるコンテンツを発信・配信していきます。

押し売りをするのではなく、日頃から自社の魅力や価値観に触れてもらうことで、見込み客との間にゆるやかな信頼関係とファン意識を育んでいきます。
4. 想起された後の受け皿を整える(個別相談・スモールコンバージョン)
「この会社、親しみやすそう」「一度話を聞いてみたい」という良い印象(想起)が積み重なると、見込み客は完成見学会などのイベント開催を待つことなく、自発的にアクションを起こします。
住宅は検討事項が多く専門的な商品だからこそ、検討度合いや心理的ハードルに応じた「複数の受け皿(スモールコンバージョン)」を用意しておくことが不可欠です。
常時受付型の「個別相談会」や「家づくり講座」。
自分のペースでじっくり相談したいニーズに応えます。事前発信で人柄が伝わっていれば、相談へのハードルも下がります。
スマホからすぐ見られる「デジタルカタログ」などのダウンロード。まだ対面での相談に抵抗がある見込み客の熱量を逃さず、最初の接点を作ります。
※昨今は、スモールコンバージョン戦略の重要度が増しています。
見込み客が想起したその瞬間に、状況に合ったアクションを起こせる導線を整えておくことで、取りこぼしなくスムーズな問合せへと繋ぎます。
5. 【実践事例】想起マーケティングを取り入れた住宅会社の成果
これら「想起を高める取り組み」は、決して大掛かりな施策や潤沢な予算が必要なものばかりではありません。
実際に、考え方を「イベント集客(刈り取り)」から「日頃のファンづくり(想起)」へと切り替え、動画を使った自社の魅力発信や、求めている人に届く仕組みを整えたことで、問い合わせ数や資料請求数を大きく伸ばした工務店・住宅会社の事例をご紹介します。
実例1. 中国エリア・社員数7名のA工務店様
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「想起」を高める温度感動画で、反響数を大幅更新
【認知】←想起に関わるフェーズ【興味】【アクション】の3段階に合わせて発信を整理。
認知フェーズで「作る人」や「暮らす人」の温度感が伝わるショート動画を軸に、記憶に残るクリエイティブを展開。
動画広告を活用。
①1ヶ月で資料請求29件・イベント申込12件。資料請求は従来の150%に増加。 |
実例2. 関東エリア・社員数3名のS工務店様
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社長の動画露出とスモールスタートで挑む「想起マーケティング」の成果
【集客効率低下】【建築費高騰】【若年層の獲得難航】という課題に対し、2026年5月〜8月に、従来の「即時刈り取り型」から「想起・ブランディング型」へ戦略を転換。
現場の日常や社長が解説する失敗しないコツなどを発信。「失敗回避の法則」を突いたテーマで高い求心力を獲得。
インスタ広告を活用。月1万円というスモールスタートで施策を展開。
初期の広告配信でCTR 5.0%(業界平均約0.65%)、CPC 17円(目標100円以下)という圧倒的なクリック効率を記録。 |
まとめ:AI時代だからこそ「人の記憶に残る魅力」を蓄積する
AI検索が普及するこれからのWeb集客は、目先の予約を追う「刈り取り」だけでなく、ユーザーの心に記憶される「想起」を掛け合わせた戦略が不可欠です。
- 刈り取り×ファンづくり:イベント告知だけでなく、価値観や人柄を伝えて第一想起を目指す
- 発信×受け皿の最適化:SNS動画で会社を伝え、スモールコンバージョンや個別相談へと導く
- スモールスタートでOK:小規模体制や少額予算でも、自社の強みを生かした発信で成果は出せる
これまでの即効性のある施策と並行し、日々の発信で「記憶に残す」を蓄積していくことこそが、これからの住宅業界で選ばれ続ける確実な集客戦略です。
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執筆者:株式会社ゴデスクリエイト/上田かおり 工務店・リフォーム会社向けに、WEBマーケティングとAI活用の支援を行っています。その歴21年。 |
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AI時代の想起マーケティングに関するよくある質問(Q&A)
Q. SNSで「人柄」や「理念」を発信しても、直接的な問合せや来場に繋がるイメージが湧きません。本当に効果があるのでしょうか?
すぐに予約へ繋がる「即時集客」とは異なり、想起マーケティングは「選ばれる確率を高める」ための施策です。AI検索などで自社が候補に挙がった際、日頃の発信で信頼や親近感を持たれていると、他社と比較された際に選ばれやすくなります。実際に、人柄や価値観を伝える動画を活用したことで、資料請求数が従来の150%に増加した事例もあります。
Q. 小規模な工務店で広告予算も限られています。大手ハウスメーカーに対抗して「想起」を高めることはできますか?
十分に可能です。想起を高める施策は、大掛かりな予算よりも「自社の強みや人の温度感をどう伝えるか」が重要になります。実際に少額(月1万円〜)のSNS広告運用や、現場の日常・社長によるコツ解説動画などの工夫で、高いクリック効率や成果を出している小規模工務店様の事例もあります。
Q. 動画コンテンツやSNS発信を始めたいのですが、具体的にどのような企画やテーマから作ればよいですか?
単なるイベント告知ではなく、「現場で働くスタッフの様子」「家づくりのストーリー」「施主様が失敗しやすいポイントと回避の法則」といった、視聴者にとって役に立つ情報や親近感が湧くテーマが効果的です。無料個別相談では、貴社の強みを活かした具体的な動画の切り口や企画をご提案しています。
Q. 「スモールコンバージョン」とは具体的にどのようなものを準備すればよいですか?
「いきなり個別相談や見学会予約をするにはハードルが高い」と感じている検討層に向けた、心理的ハードルの低い接点のことです。例えば、スマホから手軽に閲覧・DLできる「デジタルカタログ」や「家づくりガイド」などが挙げられます。これらを用意しておくことで、想起されたタイミングを逃さず顧客接点を獲得できます。
Q. 想起マーケティングを進めるにあたり、現在のホームページのままでも問題ありませんか?
SNSや動画で良い印象(想起)を与えても、最終的な受け皿となるホームページの導線が整っていなければ問合せを逃してしまいます。SNSからの流入者をスムーズに「スモールコンバージョン」や「個別相談」へ導く設計になっているか、AI検索時代に対応した構造になっているかを確認・見直すことが重要です。
この記事の関連テーマ:想起マーケティング|AI検索|工務店集客|SNS動画|ファンづくり|スモールコンバージョン|個別相談


