こんなときだからこそ、サービスの質が問われる

公開日:2011/03/11(金) 更新日:2011/03/14(月) ふとしたこと

会社がなんとかして確保してくれたホテル。
寝ることができる場所があるだけで大きな安心です。

それでも、帰れなくなった不安、これからどうなるかわからない不安、いつまで続くのかわからない不安。
複雑な思いで、やっとのことでホテルに到着しました。

「こんにちは!いらっしゃいませ!」

ホテルにいるすべてのスタッフが、とびきりの笑顔で、私にこういうのです。

愕然としました。

私は、泊りたくてこのホテルに来たわけではない。
帰れなくなったんです。

いらっしゃいませ。
そのとびきりの笑顔はなんでしょう?
ふらふらで、追い詰められて、到着したんです。
何か一言、なかったものでしょうか。
一言が出なかったとしても、にじみ出るものがあるはずです。
「宿泊者が増えてよかったわ」そういう笑顔でしょうか?

状況を考えて、きちんと感じて、思いやることができたなら。

しかし、お陰さまで勉強させていただきました。

ありがとうございました。

 

 

打って変わって、その後。

メイク落としや化粧水などを買いに、クリニークの化粧品が売っているISETANへ行きました。
腐るものでもないし、どうせいつか買うのだから、今買ってもいい。
そんな思いで、基礎化粧品すべてを欲しいことを伝えました。

若くてかわいい売り場のお姉さん。
私の疲れた表情を、読み取ってくれたのでしょう。
「???」
気持ちがわかったので、私の状況を説明し、すべて買おうと思っていると話をしました。

そうしたら、そのお姉さんが。

「それは大変でしたね。わかりました。すべてを買い揃えるなんて荷物になって大変です。大丈夫です。お使いのものの試供品がありますから、必要なものをすべておっしゃってください。用意しますので。」

そして必要なものをすべて、数日分用意してくださったのです。

感激しました。

「大変だと思いますが、何かありましたら、またおっしゃってくださいね。」

最後にはこんな言葉をつけて。

 

ホテルでの一件はすべて吹き飛び、「私も、こうやって生きよう」そう思いました。

 

みなさまお化粧品は、クリニークで。

新潟の方は、どうぞISETANで、彼女からお買い求めください。

名前をお聞きすればよかった。。