AIツールの進化は目覚ましく、工務店・リフォーム会社の集客やブランディングにおいても、強力な武器になりつつあります。
SNS用の画像、告知バナー、施工事例のビジュアルづくりなど、これまで時間や外注コストがかかっていた作業も、AIを使えば驚くほど効率化できる時代になりました。
一方で、
「ツールが多すぎて、調べているうちに止まってしまった」
という声が多いのも事実です。
この記事では、2025年12月に開催したWEBマーケティング塾のセミナー内容をもとに、
- デザインが得意でない方でも
- 忙しい現場でもすぐ実践できる
「クリエイティブ制作を一気に楽にするAI活用術」を5つ厳選してご紹介します。
①【意外な事実】画像の完成度はChatGPTよりGeminiが強い
まず知っていただきたいのが、2026年1月現在における、画像生成の得意・不得意です。
例えばChatGPT と Gemini。
この2つは「文章作成から画像生成まで幅広く使える、代表的なAI」として、多くの人が使ったことがある、もしくは聞いたことがある、というツールでしょう。
ChatGPTとGeminiに、次の指示を入力してみましょう。
ChatGPT
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Gemini
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ChatGPTで生成した画像は、全体的に整った画像となりましたが、一方で、Geminiで作成した画像は「家具の質感、光の入り方、インテリアのリアルさが一段上」という印象を持たれる方が多いのではないでしょうか。
施工事例のイメージ画像や世界観づくりには、Geminiの方が「そのまま使える確率」が高いのが現状です。
②【感覚でOK】あえて「曖昧」に投げる。AIのセンスを引き出す指示出し
「AIには具体的に指示しないとダメ」そう思っていませんか?でも、実際の現場では、自分の頭だけで考えた具体的な指示ほど、ありきたりな表現に寄ってしまうこともよくあります。
例えば「明るいリビング」「家族が仲良く過ごしている」「ナチュラルでおしゃれな雰囲気」といった言葉は、一見具体的に見えて、いつも同じイメージに着地しやすい指示でもあります。
Geminiを使った実例を見てみましょう。
使用する元の写真

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具体的な指示
「奥のキッチンに料理をしている日本人女性を入れて」
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曖昧な指示
「この画像にマッチするように人物を入れて」
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具体的な指示では、指示通り正確に生成されました。
こちらはある種想定の範囲内。「こういう画像が欲しい」と明確なイメージを持っている場合は、こちらが好ましいでしょう。
しかし「素敵にしてほしい」「暮らしを感じる画像にしたい」といったぼんやりした写真が欲しいケースも多いですよね。
そんな時に効果を発揮するのが、「この画像にマッチするように人を入れてください」といった、あえて余白を残した指示です。このような指示を出すと、AIは写真全体の雰囲気、光の入り方や色味、空間の広さや温度感といった言語化しにくい要素まで読み取り、「自分では思いつかない選択肢」を提示してくれます。
つまり、
- 人が具体的に指示しすぎると、発想は人の範囲に留まる
- あえて曖昧にすることで、AIが想像もつかない案を出してくれる
という関係。
「マッチするように」という指示は、AIにクリエイティブな解釈をお願いする魔法の言葉です。全体の雰囲気重視でアイデアが欲しいときは、AIのセンスに委ねてみるのも有効な戦略です。
③【時短のコツ】プロンプトは「自分で考えない」
「AI画像って、指示文(プロンプト)が難しそう…」これが、画像生成AIの導入で最も多い挫折ポイントです。
特に多くの方がつまずくのが、
- 「英語でプロンプトを書いた方がいいと聞いたけど、なぜ?」
- 「日本語じゃダメなの?」
という疑問です。
なぜ“英語プロンプト”が必要になるのか
ImageFXやCanvaのAI背景生成など、多くの画像生成AIは、英語のデータを中心に学習しています。
そのため、
- 素材の質感
- 光の表現
- カメラアングルや構図
- デザイン・インテリアの専門表現
といった部分は、英語で指示した方が細かく伝わりやすい傾向があります。
日本語でも大枠の指示は通りますが「思っていた雰囲気と違う」「なぜかチープに見える」と感じる場合、その原因は言語の違いにあることが少なくありません。
日本語プロンプトではダメなのか?
結論から言うと、日本語でも画像は作れます。
ただし、
- 雰囲気が大雑把になる
- 細部のクオリティが安定しない
- 同じ指示でも結果にバラつきが出やすい
という違いがあります。
特に住宅・リフォームの画像では、「高級感」「自然光」「生活感」「上質さ」など、言葉にしづらいニュアンスが重要になるため、英語プロンプトの方が再現性が高くなりやすいのです。
それでも「自分で英語を書く必要はない」
ここで大事なのは、英語が必要=自分で英語を書く必要があるではない、ということです。
やるべきことはとてもシンプル。
日本語で「やりたいこと」を伝える
英語プロンプトへの変換はAIに任せる
例えば、ChatGPTやGeminiにこう依頼します。
ImageFXで
「ナチュラルテイストの住宅に合う、広々としたアイランドキッチン」
の画像を作りたいです。
ImageFX用の英語プロンプトを考えてください。
すると、
メインとなる英語プロンプト
余計な要素を避けるネガティブプロンプト
までまとめて提案してくれます。
この方法なら、
英語が苦手でもOK
プロンプトを考える時間が激減
画像の完成度が安定する
という、いいことづくめの状態が作れます。
AI画像生成を「難しそうな作業」から
**「日本語でお願いするだけの作業」**に変える。
これが、プロンプトを自分で考えない最大のメリットです。
④【迷わない】Canva AIとGeminiの正しい使い分け
結論から言うと、優劣ではなく役割分担です。
使い分けの基準
Gemini
画像そのものが主役
ヒーローイメージ・世界観表現
Canva AI
チラシ・SNS・広告バナー
テンプレート前提のデザイン
Canva AIの強みは、
色味をテンプレに合わせる
文字を避けて背景を生成する
**「考えなくても整う」**のが最大のメリットです。
⑤【プロの裏技】Canvaのデザイン案だけを“拝借”する方法
Canva AIに
「雑誌風にデザインして」と頼むと、
レイアウトは良いけど写真が加工されすぎることがあります。
そこで使えるのが
「テキスト切り抜き」機能。
流れ
Canva AIでデザイン案を作る
「テキスト切り抜き」で文字だけ抽出
文字レイアウトをコピー
元の施工写真に貼り付け
デザインセンスだけAIに借りる
写真の主導権は人間側に
※フォントは日本語対応のものに差し替えればOKです。
まとめ|AIは「1つに絞らない」ほうがうまくいく
AI活用で成果を出している会社ほど、
1つのツールで完結させない
得意分野ごとに使い分ける
人が判断、AIが補助
という現実的な使い方をしています。
「デザインが苦手だからAI」ではなく、
「時間を奪われないためにAI」。
今回ご紹介した中で、
まず試してみたいものはどれでしょうか?
小さく試すだけでも、
日々のWEB更新・SNS・告知制作は
確実にラクになります。



