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その頃、ホームページの制作も並行して始まっていました。初めての仕事は旅館のホームページ。当時、パンフレットをそのまま写したようなホームページが多い中で、いまのスタイルと同じように取材をし、写真を撮って、文章を書きました。
これは、別に他と違うことをしようと意識したわけではなく、私自身がそうしないと書けないという、単純な理由からです。いまもそうですが、本当に私は自分の目で見て、耳で聞いて、心で感じたことしか書けないのです。そういう意味では自分は、“永遠の素人”だと思っています。
そして、取材をしてみれば、珠玉の言葉が、思いが、人びとの口から紡ぎ出されました。私は幾度感動し、涙を流したことでしょう。その中には、私と同じように離婚して、女手ひとつで子どもを育て上げた女性もいらっしゃいました。「このホームページに、私の命を賭けています」とおっしゃった、経営者の方もいらっしゃいました。
その思いを、人生を受け止めるためには、私も体当たりで取り組まなければならなかった。それは大変だけれど、幸せな体験でした。ごく普通にお勤めをして、ごく普通の結婚生活をするという幸福は、私は失ったけれど、それにも増して、密度の濃い時間を過ごさせてもらった。・・・なんだか人生って、うまくできているなあと思います。


自称“永遠の素人”のホームページづくり。ところが、この制作方法が、他にはないあたたか味とリアリティーがあると評価され、本腰を入れてホームページを作りたいというお客様が、次第に増えてきました。戸上通信システムは、コンピュータシステムの販売会社から、オリジナリティーあふれるホームページの制作を手がける会社へと、徐々にシフトしていったのです。
2004年には、ホームページを作りたいお客様のために、企画・プロデュースを行う潟Sデスクリエイトが発足しました。そして、2006年には、作品のひとつが、優秀な工務店のホームページに与えられる、「全国工務店Web制作大賞」を受賞したのです。
ゴデスクリエイトは発足当時から、単なるホームページ制作会社ではないというスタンスをとってきました。では、どんな会社か。答えは、ホームページを通じて、その会社を如何に売っていくかという戦略を立てる会社です。
上田かおりという若きプロデューサーの下、スタッフは様々な観点からその会社を分析し、戦略を立て、魅力を最大限に引き出すにはどうすればいいかを考えます。
私もディレクターとして、ゴデスとともに走ってきましたが、そろそろ後進を育てることにも取り組まなければなりません。次なる挑戦の幕は、もう開いているようです。
