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タブレット時代を切り開く

iPad、GALAXY Tab、多機能携帯端末…

最近のホームページ事情を大きく変えた存在に、「タブレット端末」があります。iPadが2010年6月に日本で発売され、同年10月にはGALAXY Tabが登場。多機能携帯端末(スマートフォン)もこれらに加わり、ホームページを手軽に見られる環境が飛躍的に広がっています。

このような変化に伴い、工務店のホームページ戦略も大きく舵を切る必要に迫られています。では、いったい何が変わるのでしょうか。

高齢者や若年層の非パソコンユーザーもターゲットに

第一の変化は、ホームページを見るユーザー層の拡大です。

パソコンで閲覧することを前提としていた従来のホームページでは、結果としてパソコンを使わない層を排除してきました。例えば、高齢者層です。でも、iPadなら説明書なしで直感的にすぐ操作できるので、お年寄りでも手軽に使えます。タブレット端末は、こうした非パソコンユーザーでもホームページにアクセスできる状況を生み出しました。実際、あるタブレット端末のテレビCMでは、おばあちゃんユーザーを主役に据えていたほどです。

また、光回線が通っていないなどパソコン使用環境から取り残されてきた地域でも、タブレット端末を手にすればホームページユーザーになれます。一方では、ポスト団塊ジュニア世代のように、スマートフォンを使いこなしているためにパソコンを利用しない人も増えてきました。こうして、パソコン以外の端末からホームページを閲覧する比率は急速に高まっています。

ある工務店のホームページの場合、2011年3月時点で既に、約2割がタブレット端末やスマートフォンなど非パソコン系からのアクセスによるものでした。私たちゴデスクリエイトが運営しているホームページ『京都のランチ』でも、2010年夏には全体の3%に過ぎなかった非パソコン系のアクセス比率が、2011年2月には6.1%に倍増し、さらに翌3月には7.5%に伸びています。タブレット端末やスマートフォンの急伸傾向は、今後も続くでしょう。

これからの工務店は、高齢者やポスト団塊ジュニアという新しい層を確実に取り込むホームページづくりが欠かせません。

タブレットで使いにくいデザインはダメ

ホームページ自体のつくりも変わります。具体的には、タブレット端末に対応したデザイン戦略が必要になります。

パソコンは、大きなディスプレイ上でマウスを使って操作します。マウスをある場所へ持っていくと表示の変化によってボタンかどうかがすぐ分かり、小さなボタンでもマウスなら押しやすい。一方、指を使って操作するiPadではそこがボタンであるかどうかは明示されず、小さいボタンだと選択する動作も難しくなります。また、パソコンでは当たり前の表現であるFlashも使えません。

つまり、従来のパソコン用デザインをそのまま流用すれば非常に使いにくいものになってしまいます。ユーザーは、使いづらいホームページに用はありません。不便なホームページは、あっという間に「比較の土俵」から葬り去られてしまうでしょう。土俵に残るためには、タブレット端末の特性を踏まえたデザインが欠かせなくなります。

お客様に近づいて説明できる

こうした難しさがある一方で、工務店の使用シーンが大幅に広がるのはタブレット端末の大きな魅力です。

何より、お客様への伝え方が変わります。従来のホームページは、お客様に家のパソコンで検索していただき、独力で「見てもらう」ためのものでした。この時、基本的に工務店の営業スタッフは介在することができません。

一方、どこにでも携帯できるタブレット端末を使えば、営業スタッフがお客様のかたわらに近寄って画面を「見せる」ことができます。通常なら近付きにくい「警戒バリア」内に、いきなり入り込むことができるのです。この距離感の近さは、営業スタッフにとって大変貴重な武器となります。

さらに営業スタッフは、ホームページの文章や写真だけでは伝えきれない「感動」や「思い」、「体感」を、相手の反応を確かめながら自らの言葉で補足していけます。当然、より説得力の増したプレゼンテーションが可能になるでしょう。

これまで以上に伝えやすい「現場力」

では、タブレット端末を使って何を伝えればいいのでしょうか。会社の売りとなる要素を伝えることが大切なのは、パソコンで見るホームページと変わりません。工務店の場合、それは「現場力」です。

現場の写真1枚にちょっとしたコピーを沿えるだけで、作業の丁寧さや職人の腕、細部へのこだわりなどは一目で伝わるものです。もちろん、現場とは施工現場だけではありません。営業、プランナー、インテリアデザイナー、大工、各種専門工事の職人などがかかわる家づくりのあらゆる場面に、工務店の強みとなる現場がちりばめられているはずです。

ですから、『イベント報告』や『現場レポート』、『竣工事例集』、『スタッフ日記』などに、現場の生の情報をどんどん載せていけばいい。従来どおりのホームページをきちんと構築して情報をストックしておくと、あとはタブレット端末を用いて多様な場面で活用できます。

紙の写真アルバムなどに載せた情報は、日に日に古くなっていきます。でもホームページならいつもアップデートできるので、常に「工務店の今」をお伝えできるのも強みです。

クローズな情報で一歩踏み込むプレゼンテーション

ホームページの中味を、誰でも見られる「オープンな情報」と、限定されたユーザーを対象にした「クローズな情報」に分ける手法も有効です。

例えばモデルハウスにいらしたお客様に、営業スタッフが「ここだけの情報」をお伝えすることは珍しくないでしょう。それと同じです。一般に公開するのは難しいデータや他社比較のように、紙の資料で持ち帰っていただくことはできないけれど、お客様にとって貴重な情報はたくさんあります。これらをクローズな情報としてホームページ内に用意しておけば、タブレット端末を使ったその場限定のプレゼンテーション資料として活用できます。

iPadが国内で発売された2010年夏以来、ゴデスクリエイトはタブレット端末の特徴を生かしたクローズ情報のコンテンツを研究し、試行錯誤を重ねました。そして2011年1月、完成させたのがクローズ情報用プログラム「iPad営業コンテンツ」です。

「工法の特徴」、「工費の仕組み」といったテーマごとにまとめるプレゼンテーション資料で、イメージの広がる短いコピーと写真で構成します。別途、説明ポイントをまとめた営業スタッフ用の台本を用意しました。いわば、営業で用いるアプローチブックの集大成。しかも、かさばる紙の資料と違ってタブレット端末が1機あれば、写真から映像まで多量のデータを持ち歩けるのです。

iPad営業コンテンツを使えば、営業スタッフは誰でも同じように的確な説明が可能になり、戦力の均一化を図れるのも大きなメリットです。特に若い営業スタッフに対する教育効果も見込めるでしょう。

アイデア次第で、ホームページの活用法はどんどん広がっています。タブレット端末への対応が、これからの工務店営業の成否を握っているといっても過言ではありません。

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