制作者たち

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デザイナー 山本 奈緒

愛をもってつくる、それがデザインの鉄則

▲キャラクターを設定することで会社に対して親近感が沸き、次々とページを見たいと思わせるしかけをつくることもあります。

 仕事に入る時、私はまず“理解する努力”から始めます。たとえばA社のホームページを作るとすると、ディレクターの文章を熟読するのはもちろん、既存のホームページがあればそれを見たり、現場で撮影してきた写真をよく見て、どのような会社なのかを想像したりします。

  私の場合は、どんどんその会社にのめり込んで、共感が湧き、愛社精神みたいなものさえ出てくるくらいにならないと、いいデザインが浮かばないのです。だから、デザインをしている間は、その会社の社員になったような気がして、電話が鳴った時などつい、「はいA社です」と言ってしまいそうになることもあるくらいです。

  社員になっているつもりだから、デザインも自分が納得するまで修正します。会社としてはホームページが“もう一人の営業部員”として、24時間働いてくれることを願って投資するわけでしょ。ちゃんと働いてくれないと困りますから。

  ゴデスのつくるホームページは、単に「いいホームページができたね」って、自己満足してもらうためのものではない。そのことはいつも頭にあるし、私が一番やりがいを感じる部分なんです。

会社の魅力とデザインが重なる瞬間

▲「子供の絵本からデザインや動きのヒントを得ることも多いんです。」

 これまでたくさんの会社のホームページのデザインをしてきましたが、ひとつとして似たものはありません。同じ業種であっても、やはり似ていない。会社というものには、人間と同じような個性があるんだなと、つくづく思います。

  よく「どうすれば、毎回違ったデザインができるの?」って聞かれますが、私は無理に変えようとしているわけではありません。私の場合は、トップページのデザインが上がった時に、「これで最後まで、ワクワクドキドキしたまま走れるかな?」って考えるんです。「うーん。これは途中で息切れしそうだ」と感じる時は、まだその会社の魅力とデザインがぴったり重なっていないということ。その場合はやり直しです。そうして何度もやっていくと、必ず「よし!」と思える瞬間が来る。そこまでは粘らないとダメ。

  私、この粘りだけはあるんですよ。考えている間は苦しいですけどね、それで匙を投げていてはプロと呼んではもらえないですものね。本屋を巡って雑誌を見たり、原稿をもう一度読み返したり。「大丈夫、きっと浮かんでくる」って、自分に言い聞かせながらね(笑)

チームワークがゴデスの強み

 この会社で仕事をしていて、一番いいところだなと思うのは、ものすごくチームワークがいいこと。仲がいいということだけではなくて、与え合い、刺激しあう関係というのかな。
私もよく「見て見て、これどう思う?」って、デザイナー仲間やコーダーにデザインを見てもらいます。特にコーダーの九坪さんとは、阿吽の呼吸でお互いのやりたいことがわかりあえる、とてもいい関係。その分遠慮がなくて「これどう?」「全然よくないと思う」「あ、そ」なんていう会話もしょっちゅうですけど(笑)

  私ね、ホームページづくりって子育てと同じだなって思うんですよ。できるだけたくさんの人に育ててもらった方がいいんです。その方が骨太な子どもに育つような気がして。だから、私自身の子どもも地域の中で育てていきたいし、ホームページも才能ある仲間の知恵をどんどん借りて、一歩も二歩も進んだものにしていきたい。それが最終的に喜んでもらえる作品になるし、第一つくっていて楽しいですもの。

  もちろん、そのためには私自身がぶれないことが大前提。だから最初に、その会社に愛社精神が持てるところまで、自分を追い込んでいるんです、私。

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