
ここ数年でインターネットを取り巻く環境は大きく変わってきました。その中で多くの工務店が自社のWEB(以下:ホームページ)やプログを持つようになっています。ですが、成果を出せているところ、出せていないところの差が大きくなっている。これが最近の実感です。以下にまず、ホームページ制作会社から見た、成果を出せていない工務店の特徴とその改善策を挙げていきます。
■課題1.求められているものを把握していない
ホームページに求められる内容は業種によって違います。例えば旅館のホームページでは、極端な話、リピーターはいらない。ホームページに来た見込み客にその場でいかに予約してもらうかが重要になります。
ところが工務店のホームページの場合ホームページを初めて見た見込み客がその場で予約ということは基本的にはありえません。
繰り返し訪れてファンになってもらい、最終的に契約に結び付けていくのが基本的な流れです。半年程度は検討期間があって、その間にタイミングが合えば見学会に参加、その次にプラン提示といった流れがあります。このような見込み客の行動の流れを把握したうえで戦略を立て、運営をしていかな
ければなりません。
■課題2.検索キーワードをきちんと設定していない
ホームページの役割の一つが「集客」です。集客を増やすには「SEO」を施し検索順位を上げることが有効です。すでに多くの工務店が実際にSEOを行っていることと思います。
ところが、なんとなく漠然とキーワードを決めている工務店が多い。適切なキーワード設定のためには、消費者がどんな言葉に興味を持っているか、正確に把握しておくことが非常に重要です。
■課題3.各ぺージに「入り口」としての機能が設定されていない
検索エンジンの進化によってユーザーは必ずしもトップページからは自社のホームページに入ってこなくなりました。いろいろなぺージから人っているのです。
ところがそのぺージが「入り口」として機能しておらず、せっかくやってきてもすぐに出て行ってしまっている状態では意味がありません。各ぺージにきちんと「動線」を作り、ユーザーが見たいぺージやこちらが誘導したいぺージへと導いてはじめて入り口としての機能を果たします。
ホームページ・ネットの一番の強みはマーケティングに必要なデータがすべて把握できる点にあります。自社のホームページのアクセスログを解析し、データから「強み」「弱み」を把握しながらサイトを運営することで、より高い効果を得ることが可能になります。
■課題4.全社的な取り組みになっていない
最初に同じ目標を持って作っていかないとうまくいかないことが多い。活性化していないサイトは、担当者のエゴだけで作られていて、社内の人間でさえ見ないサイトになってしまっているケースが多い。
消費者はホームページに書かれていることをすべて熟読したうえで問い合わせをするケースがほとんどで、そこに書かれていることはすべてその通りだと思っています。この場合、社員がホームページを見ていなければ、ホームページを介してやってきた消費者とリアルの場での接点を維持していくことは難しい。
ホームページによって簡単に情報を発信できるようになりましたが、社内で一貫したポリシーを共有できていないと消費者にあやふやな印象を与えてしまうことになり、逆効果です。
※新建ハウジングプラス1 2006年12月号より一部記事抜粋
ホームページ制作会社から見た成果を出せていない工務店の特徴とその改善策、ホームページの企画と戦略