
■1000個の市場
インターネットは、単なる情報の集まりではありません。市場だと思ってください。検索結果に表示されたーページ目の10件の検索結果は、市場の一番いい場所にお店を出しているということです。
逆に言えば、このベストポジションにお店を出していなければ、見つけてもらうこともかないません。つまりそのお店は、消費者にとって存在しないことと同じなのです。ですから来てもらえるはずもありません。
では、どの市場にお店を出しましょう?「工務店○○県」「注文住宅○○県」「△△工法○○県」。大体の皆さんが意識されていることだと思います。でもそれだけですか?
「自然素材平屋建て木の家○○県」。こんなおいしい市場を無視していいんですか? だって、こんなキーワードで検索される方はよっぽど本気で調べている人でしょうから。インターネットでは、関心の高い人ほど細かくキーワードを設定して調べています。お客様の方から、そうした信号を出しているのに、それに対応する工務店はそれほど多くありません。
前号でも述べたとおり、ホームページを制作する前に企画と戦略を策定することが必要ですが、そこで明確にしたターゲットを集めるために、どのような市場を選ぶべきか=検索キーワードを設定すべきかをきちんと検討することが大切です。
■ 市場を把握する
そして、自分たちのお店がどの市場に出ているのか、どんな市場からお客様がやってきているのか、把握・検証するために活用するのが、「アクセス解析」です。
もっとも基本的なアクセス解析が「検索キーワード」の抽出です。私がプロデュースしている工務店では、そのホームページにたどり着くために使用された検索キーワードの種類について、まず1000語/1ヵ月を目指します。
つまり1000個の市場にお店を出すということです。
■ 店先から中へ
自ら勝手に集まってきてくれたお客様を店先で追い返すことなく、店の中に入ってもらうように仕向けなければ意味がありません。あなたが、検索結果からあるホームページにアクセスしたとして、その内部まで見るホームページが、どれほどあるでしょうか?
次のぺージまで見ない人の割合は「バウンス率」と呼ばれ、ネット検索の平均で約70〜90%と言われています。
例えば、私のプロデュースしているホームページのパウンス率の平均は32%です。つまり、100人アクセスすれば68人が「次」のぺージを見ていきます。トップクラスでは10%にもなります。これは100人中90人が「次」のぺージに進んでいるということです。低いバウンス率を維持することができて初めて本当の意味での集客と言えるのです。
単にアクセス数が伸びてもその分バウンス率が下がってはまったく意味がありません。少なくとも40〜60%を切っていなければキーワード設定などに何らかの「ズレ」があると考えたほうがいいでしょう。
■ よく見られるページの解析
次に、どのぺージがよく見られているかを検証します。ただこれも、「たくさん見られているぺージ」を把握するだけでは、実はあまり意味がありません。本当に意味があるのは、新規訪問者の見るぺージとリピーターの見るページをそれぞれきちんと把握している場合です。
例えば、新規訪問者がほとんど見ていないぺージを一番目立つ場所に掲載してどんな意味があるでしょうか?逆に、リピーターが見ているぺージなのに、ずっと古いままの情報を発信して、その後もリピートしてもらえるでしょうか?
目立つ場所には、ホームページに慣れていない新規訪問者によく読まれるぺージを配置し、リピーターがよく読むぺージは更新頻度を上げる。これだけで、かなり「見られるホームページ」になります。
その他、アクセス状況から、最初に訪れたぺージ数、訪問者の地域、検索エンジンの種類など、それぞれをきちんと分析し、必要に応じてぺージの内容や構成を見直していく必要があります。ホームページは作ることに意味があるのではなく、それをどう活用し自分たちのものにしていくかが大事なのです。
※新建ハウジングプラス1 2007年04月号より一部記事抜粋
ホームページ制作会社から見た成果を出せていない工務店の特徴とその改善策、ホームページの企画と戦略